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鹿児島県の冬の脳卒中死亡率は全国平均の1.5倍!?
脳卒中で亡くなる方が多い鹿児島。
今回は“なぜ、鹿児島県は脳卒中が多いのか?”をテーマでお話していこうと思います。
前回の記事はこちら▹▹脳卒中を1番多く発症するのは浴室…!?
鹿児島県の冬の脳卒中死亡率は全国平均の1.5倍!
脳卒中は脳にある血管が詰まる「脳梗塞」と血管が破れる「脳内出血」に分かれ、
脳内に血液が循環しなくなる脳血管疾患の総称です。
また、「寝たきり」となる原因の4割を占めるとされ、
介護が必要になる大きなきっかけになっています。下の図をご覧ください。
出典:日本経済新聞「脳卒中」の地域格差 2017.11.17データ
鹿児島県の脳卒中死亡率は全国平均の1.5倍と言われており、図を見ても分かるように
鹿児島県は男性・女性ともに脳卒中で亡くなる方が多いことが分かります。
なぜ、鹿児島県では脳卒中で亡くなる方が多いのでしょうか?
実は脳卒中は季節や気象による寒暖差の影響が、関係しているからなのです。
脳卒中は寒暖差の影響が関係している!?
季節の変わり目や季節によって、最高気温と最低気温との差が大きく開くことがあります。
雲の多い日本海側に比べて鹿児島は太平洋側に面しているため、日射の出る日中と夜間との
温度差は8~10度になることも。これは、体ではっきりと感じられるほどの温度差で、
生体機能にかなりの影響を与えます。
寒い環境にいると体が寒さに適応しようとして、血管が熱を逃さないように収縮します。
その収縮した狭い血管の中を血液が、勢いよく流れるため血圧は上昇。
そのような状態から、急に体が温められると収縮していた血管が今度は拡張し、
血圧が急激に下がる可能性が出てくるのです。このように、体が寒さに適応しないうちに
急激な気温の変化が頻発すると、心臓や脳の血管に負担がかかり不調が起こりやすくなってしまう原因に。
脳の血管は細くて壁が薄く傷つきやすいので、こうした急激な血圧上昇に耐えることが出来ず、
血管が破れる危険性が大きくなります。特に気温差が8~10度もある日には注意が必要です。
温暖な地域と言われている鹿児島県ですが、冬場や季節の変わり目は寒暖差の激しい特性も持ち合わせています。
そのため、鹿児島県で脳卒中が多い原因の一つとなっているのです。
今回は、“なぜ、鹿児島県で脳卒中が多いのか?”その原因をご紹介しました。
◆次回は”健康住宅とは何を持って言えるのか?” をテーマにお話していこうと思います。◆
【参考文献】
”気温差が大きいと「脳卒中」のリスクが上昇 季節の変わり目に注意”.一般社団法人日本生活習慣病予防協会.
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2018/009549.php (閲覧日2019/03/29)
“脳卒中を予防しましょう!”.鹿児島県公式ホームページ.
http://www.pref.kagoshima.jp/ae06/kenko-fukushi/kenko-iryo/seikatusyukan/nousotchuu/nousochu-yopbou.html (閲覧日2019/03/30)
”「脳卒中」の地域格差”.日本経済新聞.
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/health-expenditures-topics5/(閲覧日2019/03/30)