築100年(厩)+60年(母屋) 2DK+厩→6LDK 173㎡ 鹿児島市
  • リノベーション

昔の面影を残しながら家族の思いと今をつなぐ古民家リノベーション

After

Point

  • 屋根の断熱工事

    天井仕上げ材に既存の平木、垂木を利用しているので、通常の屋根断熱工法では施工できません。元の屋根下地の上に、もう1つ新しい屋根を作り、断熱工事を行いました。

  • 衣替えを楽にするウォークインクローゼット

    幹太くんを採用して、洗濯から乾燥、収納まで一直線で行える間取りに。季節ごとの面倒な衣替えもクローゼット空間内で引き出しを入れ替えるだけで完了します。

  • こだわりの素材選び

    外壁は杉材鎧張り、内装には自然素材の塗り壁、床には杉板無垢材、畳の表面はい草を、芯材にはクッション性のある柔らかい感触のものを選びました。

空き家となり約30年経っていた曽祖母の住まい。人が住まなくなった家は手入れをしていても劣化していきます。北側の屋根は落ちてしまい、床も抜けて、家の中に竹が生えてきたり、土台はシロアリに食い尽くされたり、天井裏には灰やホコリが積もっていました。
家族や親族も思い入れがある家で、どうしても壊したくない、何とかして再生したいという思いから、その家を受け継ぎ、リノベーションすることにしました。
ヤマサリノベを選んだ理由は、古民家を含めたリノベーションの実績が豊富で信頼できると感じられたからでした。
囲炉裏や板張りの壁、歴史が刻まれた力強い梁、高い床に縁側など、古民家としての価値を残しながら、断熱工事を行い、快適な住み心地の家にアップデート。また、約5㎡の増築を行い、築100年の厩(うまや)を母屋とつながる住空間に。寝室や浴室などのプライベート空間を配置しました。人が集まるスペースとプライベート空間を分けて、それぞれのスペースを快適に過ごせる住まいが完成しました。

担当者のコメント

ご自身そしてご家族の思いを大切に、すべてを壊す「建て替え」ではなく価値あるものを残す「リノベーション」を選択されたお施主様。できるだけ自然素材にしたいと、ひとつひとつ丁寧に検討されていた姿が印象的でした。完成見学会の際には近隣の方も来場され、「過疎化が進む地域でこのような住まいができて嬉しい」と仰っており、お施主様とそのご親族だけではなく、地域からも喜ばれる住まいになったのではと感じています。ひいおばあ様との思い出のある家を、これからも末永く楽しんでいただければ幸いです。

Voice

こんなに変わるとは!

「こんなに変わるとは!」というのが一番の感想です。特に牛を飼っていた厩(うまや)は住居ではなかったので、変化に驚きました。
しっかり断熱工事し、173㎡と広い家ですが、エアコン2台だけで十分に暖かく過ごせることも有難いです。また、今までは賃貸マンションだったので、キッチンが広くなり、浴室も手入れがしやすくなって、家事や生活のストレスが解消されました。母屋の方は間取りをあまり変えず印象を残したので、快適でありながら昔の面影を感じられる素敵な家になりました。


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